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木が調湿するって

工事部のブログ

こんにちは!
今年をもちまして創業47年目、千葉県習志野で木造住宅専門で二代目の
宮城建設 代表建築士の宮城健志です。
宮城建設は、無垢材や本物の自然素材を使用した健康がいっぱいの、
丈夫な家を建てる地域に根差した建設会社です。

 

奈良の正倉院は木造の校倉造の高床式の倉庫です。中学生の頃に、この校倉造というのは「外の湿度が高い時には木材が湿気を含んで膨らんで隙間を埋めて外の湿気を室内に入れないようになる。そして乾燥してきた時には、縮んで隙間をつくって空気を入れ替える」だから、装飾品が千年もの間に腐らずに保管されていた。この仕組みを考えた昔の人は偉い。と教わったような記憶がありますが、どうも、違うみたいです。

まず、校倉造の壁はいつも密着していて、隙間が空いたり閉まったりはしないそうです。また、正倉院の床の天井も屋根も隙間が多数あって、壁がどんな構造であろうと、それ以外のところから空気が自由に出入りしている、ということです。

なので今では校倉造り通風説は否定されているようです。とはいえ、装飾品の保存状態が良かったのは事実です。なぜ、良かったのかというと、木の調質作用が室内で働いていたからでしょう。よく知られているように木は周りの空気の湿度が上がれば湿気を吸い、湿度が下がれば、湿気を吐き出すという性質をもっているので、木に囲まれた空間では湿度の上下が外よりも小さいのです。

この作用が正倉院においても、働いていたのでしょう。また、装飾品が杉でできた入れ物に入れられていたため、2重の調質作用が働いていたこと。そして正倉院自体が高床式であるために地面からの湿気に影響を受けずらかったというのも装飾品の保存に寄与していたのでしょう。そうだ、俺の宝物もちゃんとしまっておかないとな。それと、しまっておくだけじゃ駄目なんだな。ちゃんと調湿しないとな。木って素晴らしい。

宮城建設は、千葉県習志野市周辺にて木造住宅専門で自然素材(無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳などオリジナルの本物の自然素材内装材)を扱う地域に根差した建設会社です

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