リノベーションには長い物語がある⑥(社長ブログ)
工務店建築士社長の奮闘日誌
「リノベーションには長い物語がある⑥」
こんにちは!!
家を解体していく、造るとは逆に壊していくというのは、
いろいろと沢山のことが見えてきます。
普段考えたことも無くびっくりな発見も
多々あります。
今回は約20年前に建てられたお宅ですが、耐震壁
はかなりの数の筋交いが入っておりました。
一見頑丈に作られているなと思いました。
耐震等級からからすると壁量は2等級以上でしょう。
この頃の年代では、
そこまでやるのは珍しいと思いますが、
地盤が盛り土でしたので、
設計者としてその分家のほうで
耐震壁を増やして丈夫にしていたの
かなと推察いたします。
その点は、以前の設計者の良心が伺えます。
法改正の2000年の以後なのでホールダウンや
バランスは見てないでしょうけど、平面図上では
バランスも特に悪いわけではありません。
住んでいる、客様的には「風が来ると揺れる」と
おっしゃっていましたが
ここは高台で風のとうり道に成っていると推察します。
それと、地盤がゆるいのと筋交い工法を採用していること
が原因だと思われます。
この筋交い工法は、一見、
太い木がバッテンに入っていて
強そうに見えますが、力の掛かり方が
一箇所に集中してしまい、
一定の以上の力が加わると
折れてしまいます。
ということから、合板を併用して釘で縫うやり方の方が力が
分散されるので有利だと考えているので、
筋交い+合板工法を採用しています。
それではまた、、、
株式会社 宮城建設
代表取締役 宮城健志
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