吸引力の変わらない
私の自宅にはあなたもご存知の、あのダイソンの掃除機があります。
「吸引力の変わらない」というキャッチコピーのね。
先日、妻があのコロコロ(粘着テープがロール状になっていて転がすとゴミがくっつく)で部屋を掃除していました。
私「あれ、なんで、ダイソンじゃねぇの?」
妻「あれさぁ、掃除が大変なんだよね。」
私「何、掃除が大変って?」
妻「あのお掃除ヘッドのローラーブラシっていうの、あれに髪の毛とかゴミが絡みついちゃって、それが綺麗にとれないのよね。掃除するのが大変なのよ」
確かにあのヘッドのブラシにしこたま髪の毛が絡みついています。(私の髪の毛ではございませんが。)
これじゃあ、掃除に使えません。
こんな風に絡みついた髪の毛を掃除するなんて、部屋に掃除機を掛けるよりも大変です。新しいヘッドを買った方がよさそうです。
おまけに、本体の方の隙間に一杯ゴミが挟まっていて、掃除機本体を掃除するのも大変です。
それに他社の掃除機よりもかなり重たいしね。しまってある場所から出すのも一苦労です。
それに、妻がこんなことも言ってました。
「なんか、あんまり吸わないような気がする。吸引力は変わらないけど、その吸引力は強くはないんじゃない」
そう言われると、こちらとしては
「じゃあ、なんで買ったんだよ?」と言いたくなるところを
ぐっとこらえて(これ大事なんよね。)
「え、本当に」と答えた後に
あれ、これってドミノピザと似てるな。と思いました。
ドミノピザは「30分以内に熱々のピザをお届けします。」というキャッチコピーで
成功しましたが、このコピーの中では美味しいということは
一つも言っていないのです。しかし、なんだか、このコピーだと
美味しくて熱々のピザが30分以内に届くような気がします。
ダイソンも吸引力が強いとは一言も言っていないけど、あのコピーだと吸引力が強くて、その吸引力が長続きするような気がします。
そして、一般消費者は購入してしまう。
冒頭でも書いたように、我が家にも、一台、物入れの中で一年以上眠っております。
でかくて、ごつくて、重いから滅多に使うことはありません。
素晴らしい、ダイソン
今回のダイソン事件(どこが事件なんじゃい?)で、
やっぱりキャッチコピーは大事だなと、痛感した工事部日記担当でした。